ミニマリストというと「減らすこと」「手放すこと」に注目されがちですが、本来は自分にとって本当に必要なモノを大切にすることが目的です。
ミニマリスト歴7年目を迎えた今、ミニマリズムとは相反する「手放したくない」と思うモノ・コトを見つけたので、今日はそれについて綴らせてください。
なぜ、わたし達にモノが必要なのか?

今ある持ち物。例えば、家具、お皿、服、カバンなど。
全てとても大切で毎日助けてもらっているけど、もしも全て失ったとしても「なんとかなるだろう」と思っています。
なぜなら、もともとモノというのは「衣食住」を安全に確保するため、暮らしの道具として使い始めたのが起源です。
そう考えると、現代でも
□雨風をしのげる住居
□栄養を補える食事
□環境に適応できる衣類
□それらを維持するための仕事
があれば、十分なのではと感じるようになりました。
(心の栄養となる音楽・本があればなおよし◎)
では、手放したくないと感じるのは?

「なぜ、暮らしに道具が必要なのか」について、シンプルな向き合い方を見つけてからは、
かたちあるモノを感謝しながら使わせていただきつつ、強く執着することはしない。というスタンスになりました。
そんな私が絶対に手放さないと決めているのは〝心のあり方と思考力〟です。
具体的には、
誰にも見られていないときにも真っ直ぐ誠実な生き方を選び続け、
何気ない一日の中で、たくさんの幸せを見つけられる心。
モノの力を借りなくても、特別な一瞬を脳内再生して、感謝と幸せに浸れる思考力。
この2つがあれば、持ち物の状況に左右されず、どんなことも乗り越えられと確信しています。
幸せと、持っている持ち物は比例しない。

衣食住に関わる最低限の持ち物が揃っていることを前提とすると、
持ち物によって幸福度が変わるなら、贅沢品に囲まれて、たくさんのお金がある人は全員幸せということになります。
ですが、世の中を見渡すと、決してそうではありませんよね。
これは〝 贅沢な暮らしをしていても、心と思考力が整わなければ幸せは感じられない 〟ためです。
持ち物の量や種類に関係ないのですから、自分の心と思考力によって、幸福度はコントロールすることができるのです。
今すぐに、幸せになるには。

前述した〝 質素な暮らしをしていても、心のあり方と思考力が備われば、持ち物に関係なく今すぐ幸せを味わえる〟とは、どうゆうことか。
それは難しいことではなく、幸せの定義すらも、自分自身で創造できるということです。
世の中にはたくさんの「幸せの基準」が存在しますが、自分自身がそれらを望んでいるのかは別のお話ですね。
Aさんは「海外旅行に行き、エステに通い、高級ブランドを見に纏うことが幸せ」と定義。
わたしの場合は「今日も家族が元気で、一緒におうちで食卓を囲み、近所を散歩するのが幸せ」と定義。
どちらも良い・悪いはありませんが、実現のしやすさは一目瞭然です。
今すぐ幸せを見つけるには、自分の外側にある持ち物や環境を基準とせず、
〝今すでにある幸せ〟をひとつひとつ見つけること。
そして繰り返し、その幸せに積極的に浸ること。
それだけで、何もないと思っていた毎日や、何もできないと思っている自分にも、たくさんの幸せに囲まれていることに気がつきます。
是非、頭の中でも、言葉にしても、書き出してみてもいいので、幸せの数を数えてみてください。
その積み重ねによって、手放したくないほどの「心・思考」が育っていきます。