マインド

20代の郵便局員さんのドラマ。

今日は用事があって、郵便局に行きました。

郵便局に限らず、同じ業務内容やチェーン店であっても

そこそこで雰囲気や佇まいが異なるのは

そこにいる〝ヒト〟の影響がとても大きい。

 

今日足を運んだ郵便局は〝ヒト〟がとてもいい。

入った瞬間に、その空気が伝わってきた。

窓口は広く、20代から40代くらいの郵便局員さんが

背筋をしゃんと伸ばし、口角を上げ、5人ほど並んでいる。

 

わたしは荷物を発送したかったので

一番端にひとつだけある、荷受けカウンターに並んだ。

 

2人前に並ぶおじさまが、何やら大声を上げている。

怒っている訳ではない。ただ声が大きいようだ。

よく見ると、カウンターにおじさんの手荷物であろう缶酎ハイがそっと置かれている。

 

どうやら、いい気分のまま郵便局に用事を足しにきたらしい。

おじさんは上機嫌かもしれないが、接客する20代の郵便局員さんと

横で今にも間に入ろうと構えている先輩らしき女性は、穏やかではない。

 

手続きが難航しているようで、次第におじさんが乱暴な言い回しをするようになった。

おじさん、今日は聞こえが悪いのか、何度も聞き返すので

20代の郵便局員さんも一生懸命に声を張って、丁寧さを崩さずに、最後までやりきった。

(わたし、心で拍手)

 

おじさんがお財布からお金を出すのに四苦八苦していると

現代の郵便局に導入されている「予約番号の発行」を知らぬ御夫人が

空いてるカウンターに直行。

 

先ほどまで、20代の郵便局員さんを心強く支えていた先輩が

「予約番号は発行されましたか?今ひとりお待ちのお客様がいらっしゃいますので、この番号でお待ちください」とやさしく返答。

 

いや、ここの郵便局員さん達、すんごいなって思った。

見渡すと、利用者の大半がお年寄り。人生の先輩達で埋めつくされている。

 

きっと、このようなやりとりは、日常茶飯事なのでしょう。

だけどさ、郵便局員さん達だって人間だもの、穏やかにできない日だって、あるはずだよね。

 

少ない人数で、たくさんのお客様を次々に接客しながら

ときに厳しい状況だって乗り越えなきゃならない。

 

20代のあの郵便局員さん、大丈夫だったかな。

勝手に娘を見るような気持ちになって

帰り際に荷受けカウンターの前を通ると

ちゃんと気持ちを切り替えて、別のおばあさんにやさしく接客していたよ。

 

なんだか、涙が出そうになった。

いろんなこと教えてもらった気がした。

おばさんのお節介でお礼を伝えたい気持ちが爆発しそうだったけど

かえって忙しくさせてしまうから、笑顔で目を見て「ありがとうございました」とだけ伝えた。

 

そしてね、おじさんが悪役みたいなエピソードになってしまったけど

おじさんの振る舞いを〝明日は我が身〟だと思いながら、見ていました。

なぜ昼間からお酒を飲むような生活になったかはわからないし、

もしかしたらいいことがあったから、昼間っから飲んじゃえ!だったかもしれない。

 

少なくとも、日常的にあの大きな声でお話していると

離れていく人もいるだろうし、寂しい時間があるのかもしれない。

 

お!と思う人を見かけるとき、批判することは簡単だ。

でも、自分には絶対に降りかからないことだと、切り離して考えることは

小さな争いしか生まれない。

 

もしもわたしが「なにあのおじさん。昼間っからお酒を飲んで。あんな態度で。」と

批判するような気持ちで見る時点で、心の中に小さな争いが生まれている。

 

その争いの思考パターンは、実は同じように自分に向けられる。

仮に、わたしがなにか自分が課している「これが立派な生き方だ」とか「これが正解」と

決めつけている姿に反する行動や、結果があると

おじさんに向けた批判的な気持ちと同じように

「かっこ悪い。」と自己否定に走る。

 

だから、自分のために、普段から

お!な人や出来事に対し、やさしく解釈する訓練を積んでいる。

 

おじさんは、この教訓を与えてくれるために、目の前に現れた。

(こう考えると「せっかく気分のいい日に、嫌なものを見た!」が生まれない)

 

20代の郵便局員さんみたいに、やさしくコミュニケーションできる人になりたいな〜!

(目の前の出来事の、マイナスよりもプラスを見る)

 

この積み重ねが結果的に

自分がマイナスな出来事に見舞われたとき、最も強く支えてくれる思考パターンになる。

 

ヒトを許すことは、自分を許すこと。

相手のいいところを見つけられるヒトは、自分のいいところを見つけられる。

 

20代の郵便局員さんのネームプレート見えなかったけど

あの一連のドラマへの感謝を郵便局のホームページに書き込もうと思う。

クレームよりも、良い声が広がる世界になるといいなという、個人的活動。

 

ではみなさん、良い月曜をお過ごしください♩

 

 

ABOUT ME
ミニマリストますみ
ミニマリスト歴5年目の30代・2児の母(1歳/12歳男の子)。20代半ばから数年、足の踏み場ない汚部屋で暮らし、何もかもうまくいかないどん底人生を経験。30歳で佐々木典士さん著「ぼくたちに、もうモノは必要ない」に出会い、ミニマリストへ。9割の持ち物を手放し、17㌔痩せ、借金完済!現在は2LDKマンションに夫・子2人と4人暮らし。

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