
実家にきている。
好きな時間に起きて(今朝は8時)、パジャマのままぼーっとしていると好きなものしかない朝食が出てくる。
淹れたてのコーヒーを飲みながら、今ブログを書いている。
昨日着ていたワンピースが、薪ストーブの前に干されてふわふわな仕上がり。
昨夜母が洗濯してくれたようだ。
いつもは「ママ、ママ」と次男の愛がわたしひとりへ全集中するけれど
その愛が母にも分散してくれて、ホッとしている。
いつもはこれら全てがわたしの役割。
でも、ここに来ると、わたしが娘。
だから役割を放棄して、思いっきり母に甘えて帰るのだ。
娘の気持ちを思い出すと、反抗期の長男の心模様が理解できる。
外の世界から帰ってきて、笑って出迎えてくれる人がいるだけで、どれだけ安心できるのか。
いつも同じ献立でも、丹精込めて作る「あなたの好きなもの」は、何度食べても飽きずに美味しい。
言葉に出さなくても「どんなあなたも愛する」という空気に満ちた場所は、世界中探してもどこにもない特別な場所だ。
わたしは娘に帰れるけれど、母にとっての母、わたしにとっても祖母は、もうこの世にいない。
ということは、母はもう娘の気持ちを味わえないのか・・・。
わたしのこの時間も、確実に有限であるから、愛おしい。
母を娘にしてあげることはできないけれど、娘からの最大の愛として、お礼にハンドマッサージをして帰るのが恒例だが
YouTubeで覚えた簡単な動きで素人が行うマッサージも、母はとても喜んでくれる。
親孝行とは・・・。まだわからないけれど、ちょっと車を走らせれば会える距離にいる間は、できるだけ会いにいき、同じ空間を味わうことを続けていきたい。

今年の9月、母に渡したわたしの本。
かわいい付箋をはさんで、読んでくれた跡があって嬉しい。

全国の書店やECサイトで発売中です。